神社と神道

 人々の生活の中にある神事や祭事のご紹介を致します。普段何気なく過ごしてしまっている生活の中にも新しい発見があるかもしれません。是非一度ご覧になり、よりよい人生をお送りください。

 神社と神道は日本人の生活と深く結びついています。神社に祭られる神々はそれぞれ違っていても、人々の住む地には必ず神社があり、土地や氏人を守護しています。遠くからもそれと分かる【鎮守の森】の木立ちは昔から人々の憩いの場として親しまれ、畏敬を受けてきました。このように神社は社殿ばかりではなく、周囲の森を広く取り込んで自然環境と一体となっています。

 また、そこにまつられている神々は【八百万の神】(やおよろずの神)といわれるように、たくさんの神々がいらっしゃるため、キリスト教などの一神教の神様とは自然と信仰の仕方が異なってきます。それぞれの地域の守護神として、また、神様の御神徳に応じて信仰するのが日本の神道の特徴です。

 また、神道は理論や経典、戒律によって語られているのではなく、古事記や日本書紀などの神話によって表現されているのも特徴です。神々の物語を通して、人のみちや国のありかたなどを考えていきましょう。



氏神と産土神、鎮守神

【氏神】
(うじがみ)
その氏族の祖神様や、その祖神様が尊信される守護神のこと。
【産土神】
(うぶすなのかみ)
それぞれの人々が生まれた土地を開かれ、司られている神様。
【鎮守神】
(ちんじゅのかみ)
それぞれの土地を安鎮守護せられている神様。

 もともとはこれらの神様にはそれぞれの意味がありましたが、人々は時の流れとともに、その土地にまつられている神様は鎮守の神であるとともに自分たちを育てておられる産土神であり、祖先にもつながる氏神様であると受けとめるようになりました。日本民族はすべて同一祖神につながっているという意識からなのでしょう。このような自然な信仰のため、現在では取り分けて区別するような使い分けはされていません。



氏子、崇敬者とは?

 【氏子】とは氏神様に育てれられている子という意味で、その土地に住む人々の同朋意識の上に名づけられています。同様に、産土神の子であるとの意味から、産子(うぶこ)と呼ぶこともあります。慣習上、その神社の「氏子区域」といわれる土地内に住み、その神社を信仰し、尊崇の誠をささげておられる人々を、その神社の「氏子」と呼びます。また、同じように尊信されながらも氏子区域外に住む人々を【崇敬者】と呼びます。

 また、【神社総代】とは、これら氏子、崇敬者のかたがたの代表となって、宮司に協力して神社の祭祀、信仰、伝統の保持振興について奉仕される役割につかれている方々です。したがって、徳望のあつい人々の中から選任されることになっています。